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2021-03-05 長崎市:令和3年教育厚生委員会 本文

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  1. 長崎市議会 2021-03-05
    2021-03-05 長崎市:令和3年教育厚生委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午前9時59分= ◯木森俊也委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから教育厚生委員会を開会いたします。  お手元に本日の市民健康部所管事項調査追加資料をお配りしておりますのでご確認ください。  それでは、福祉部所管事項調査を行います。  理事者の説明を求めます。 2 ◯山口福祉部長 福祉部所管事項調査につきましては、交通費助成事業におけるICカード導入に向けた取組状況についてと訴訟の現況についてでございます。  詳細につきましては福祉部提出委員会資料に基づき高齢者すこやか支援課長よりご報告させていただきます。  以上です。 3 ◯田中高齢者すこやか支援課長 福祉部提出所管事項調査に関する資料に基づきましてご説明させていただきます。  資料の1ページをご覧ください。まず、交通費助成事業におけるICカード導入に向けた取組状況についてでございますが、バス、電車内での運賃支払い時の安全性利便性向上のために、令和3年度からのICカードによる助成方法の導入に向けて準備を進めているところでございます。1.高齢者交通費助成事業の(1)概要には、助成事業の目的、対象者などをお示ししております。(2)ICカードの導入に向けた取組内容につきましては、広報などのスケジュールをお示ししております。新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言の発令や感染拡大防止対策の状況などに配慮しつつ、5月末頃から連合自治会の会合や長崎市老人クラブ連合会理事会民生委員地区会長会などでできる限り事前のご説明などをさせていただいた上で、8月下旬から制度変更などのお知らせに係る自治会回覧をお願いし、9月上旬には広報紙の折り込みによる周知と併せて約9万6,500人の対象者へ新たな助成方法お知らせICカード事前登録申込書などをお送りし、9月下旬から10月下旬にかけて延べ61か所の公民館やふれあいセンターなどで対象者説明会を実施いたしまして、約5,000人にご参加いただきました。また、老人クラブ高齢者ふれあいサロンなどへの出張説明会につきましても広報ながさきや自治会回覧により周知いたしまして現在10件ほどのお申込みをいただいておりますが、2月21日までの非常事態宣言が発令されておりましたので、現在改めて日程を調整して、この3月から実施する予定としております。また、2月中にはメディアによる広報も活用して周知を図ったほか、今後は市内の交通事業者のご協力をいただきまして、バス、電車内での周知も予定しております。4月上旬頃にはICカード登録完了確認通知書またはタクシー券などの利用券引換券をお送りする予定でございます。(3)ICカードの事前登録申込み受付状況につきましては、2月18日現在でございますが、約2万7,300人となっております。  次に、2ページをお開きください。2.障害者交通費助成事業として(1)概要に助成事業の目的、対象者をお示ししております。(2)ICカードの導入に向けた取組内容広報等の取組をお示ししております。障害者に対する助成方法の周知につきましては、障害の状態に合わせて手話通訳者要約筆記者なども同席の上で、主に障害者団体相談支援事業所を通じて行っております。また、ICカード登録確認通知書またはタクシー券等利用券引換券につきましては、高齢者と同時期の4月上旬頃にお送りする予定でございます。(3)ICカードの事前登録申込み受付状況につきましては、2月18日現在、約5,200人となっております。今後も十分な周知と分かりやすい説明に努め、新たな助成方法へ円滑に移行できるように取り組んでまいります。  なお、3ページに参考資料としまして令和3年度からの交通費助成の方法について対象者へお送りしたお知らせのチラシから抜粋してお示ししておりますのでご参照ください。  次に、資料の4ページをご覧ください。訴訟の現況調査表でございます。事件名は令和2年(行ウ)第6号開示決定処分取消請求事件、事件の種類は行政訴訟、訴訟の相手方担当弁護士は記載のとおりでございます。長崎市が平成30年5月17日に行った個人情報開示決定処分の取消しを求めるものでございます。事件の概要にお示ししているとおり、原告からの高齢者交通費助成事業の台帳などに係る個人情報開示請求を受けて行った行政文書の全部開示決定に対し、原告は、開示決定されたものは請求人個人の台帳のみの開示であり、台帳全ての開示を行わなかったのは違法であるなどとして、令和2年6月1日に長崎地方裁判所に提訴されたものです。進行状況につきましては、口頭弁論が全3回行われ、令和2年11月30日に判決が言い渡され、長崎市の勝訴となったところでございます。判決内容につきましては、原告は個人情報保護条例に基づく開示請求を行っているため、開示請求できるのは原告の個人情報であり、それ以外の情報の開示を請求することはできない。長崎市は原告からの開示請求に係る個人情報の全部を開示しているため、この処分により原告の利益が侵害されているとは言えず、回復すべき法律上の利益が存するとは認められないなどとして、本件訴えは訴えの利益を欠き不適法であるため却下され、訴訟費用は原告の負担とするとの裁判所の判断がなされております。なお、本件につきましては控訴期間内に相手方からの申立てがありませんでしたので、判決については確定しております。  私からの説明は以上でございます。 4 ◯木森俊也委員長 ただいまの説明に対し質問等はございませんか。 5 ◯池田章子委員 バスと電車のICカード化のことについて、今までバス、電車を3万8,715人利用されていたのが、ICカード申込みは約2万7,300人ということで進んでいないというか、一定の割合ですよね。この原因はどこにあるとお考えですか。 6 ◯田中高齢者すこやか支援課長 今のところ約2万7,300人ということでございますが、交通事業者とも各事業所カード購入状況なども情報の共有をさせていただいております。エヌタスTカード事業者との話の中では、8,000人ぐらいは記名式カードをお持ちの70歳以上の方がいらっしゃるという情報をいただいております。説明会などで対応している中で、記名式カードを買ったこと自体で市への手続が済んだと勘違いされているような方も少し見受けられました。長崎市役所での手続がなされて初めて市の助成が受けられるんだというところがまだ十分に伝わっていないところがあるんじゃなかろうかという懸念がございます。そういったところもございまして、今度、バス、電車の中でもしっかりと広報させていただく、あるいは、今回、2月にメディアを使って広報しましたら、あっと気づいて、市役所への手続が要るとねと言って来られた方もいらっしゃいますので、そういったところをもっと丁寧にお伝えして、持っているのにまだ手続していないという方が結構いらっしゃるということが分かりましたので、そちらにしっかり情報をお伝えしていくということを今後もしっかりやっていきたいと思っております。  以上でございます。 7 ◯池田章子委員 予算の質問のときもお伝えしましたけど、ご高齢の方々はいろんな方々がいらっしゃるので、カードになって便利だと喜ばれている方と、それからカードになって手続が煩雑だって言われる方と、やはり紙媒体のほうが利便性が高かったっておっしゃる方もいらっしゃる。部長は危ないからって言われるけど、やはり高齢者の方にもしっかりした方もいらっしゃって、バスに乗るときにはちゃんと金額を紙も含めてすぐ取り出せるように用意して乗っていらっしゃる方にとってみれば、全部カードになるっていうことについては、私もまたお伝えしたんですけど、いやもう、やはり紙で欲しいと言われる方もいらっしゃるので、これからの状況もあると思いますが、私はそういう選択肢も残してほしいということは強く求めておきたいと思います。
    8 ◯岩永敏博委員 これ、導入の際にも質疑があったと思うんですけど、理解を深めるために。バス、電車を利用する際、紙のときは一見して高齢者だと分かるのでいいんでしょうけど、カードになった場合の不正利用カードだから誰でも使うわけですよね。その対応ってどんなふうにされているんですか。 9 ◯田中高齢者すこやか支援課長 最初、ICカードに長崎市のマークをつけて作ったらどうかとか、いろんなことを考えました。ですが、それですと非常に費用がかかるということで、ただ、カードのよいところとして、基本的に私ども市としてお願いしているのは、もし紛失しても再発行ができる記名式カードをということでお願いしております。市としても当然、ご本人様の支援でございますので、モラルの上でそのような使い方をしていただくようにお願いをすると。それで、カード会社側カードはご本人様が使うものですよという規約がありますということをしっかり示しておられますので、基本的にはモラルに頼るところが大きゅうございます。不正利用ということになってしまいますと、このカードはあなたのですか、そうではありませんかということを運転手が確認することはできませんので、私どもはもう本当に誰のためのカードかというところ、何のために助成させていただいているのかということをしっかり伝えていくというのが、できる限りのことでございます。紙のときも同様なことはやはりございましたので、そこについては不正を前提としたものではございませんので、そこはしっかり趣旨をお伝えしていくという努力を積み重ねていきたいと思っております。  以上です。 10 ◯木森俊也委員長 ほかにありませんか。  以上で福祉部所管事項調査を終了いたします。  理事者交代のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午前10時12分=           =再開 午前10時13分= 11 ◯木森俊也委員長 委員会を再開いたします。  次に、市民健康部所管事項調査を行います。  理事者の説明を求めます。 12 ◯田邊市民健康部長 それでは、市民健康部所管事項調査につきましてご説明させていただきたいと思います。市民健康部提出資料といたしましては、当初提出していた分と先日追加で提出させていただいた2種類がございます。  まず、当初提出していた市民健康部提出所管事項調査の表紙をご覧いただきたいと思います。1点目が感染症研究拠点整備に関する諸会議の開催状況等について、それと2点目が訴訟の現況についてでございます。  次に、追加資料として提出させていただきました所管事項調査の資料をご覧いただきたいと思います。新型コロナウイルスワクチン接種について、長崎市におけるワクチン接種体制整備状況について現時点での概要をご報告させていただくものでございます。  詳細につきましてはそれぞれ委員会提出資料に基づきまして担当課長から説明させていただきます。 13 ◯濱口地域保健課長 まず、1の感染症研究拠点整備に関する諸会議の開催状況等についてご説明させていただきます。  資料は1ページをご覧ください。11月議会の所管事項調査において報告いたしました後に開催された会議の開催状況等についてご報告いたします。(1)長崎大学における感染症研究拠点整備に関する地域連絡協議会開催状況についてでございます。ア.目的・委員構成等については資料に記載のとおりでございまして、長崎大学が平成28年4月1日から設置しているということでございます。イ.直近の開催状況でございますが、第33回及び第34回の会議が開催されまして、建設工事進捗状況安全管理に関する検討状況、委員からの質問、意見に対する回答などについての協議がなされております。ウ.主な意見でございますが、第33回の会議では、長崎大学から、実験室で研究を行うには陽圧防護服の取扱いやスーツトレーニング室での実技実習などの原則40回以上100時間以上の訓練を行った後に、試験に合格した者だけが利用を承認されることや、ヒューマンエラーによる事故防止のため人物審査健康状態の確認など適格性を認証する仕組みづくりを行い、違反した場合は利用できないよう規則に明記するなどの説明がなされております。委員からの主な質問、意見といたしましては、1)地域連絡協議会での議論等をまとめたBSL-Reportを周辺の6自治会3,500世帯へ配布したと聞いているが、自分の自宅へは届いていない、近隣住民の理解と協力を得るためには確実な配布が重要なので、配布方法を検討してほしいとの意見に対し、回答の1)BSL-Reportは住民の理解促進のためにも重要な配布物であるため、配布業者配布マップを提出させるなどにより、より精度の高い配布方法を目指したいとの回答がなされました。また、2)実験室を使用する者の行動に漏れがないか住民が確認できるようチェックリストを作成し見える化してほしいや、3)地域への伝達については、何か問題があったときにどうやって報告し、対処していくかということが必要であるとの意見に対し、回答の2)チェックリストに沿って忠実にやることで事故等の防止につながるため、チェックリストを作成しチェック項目にきちんと対応できるように教育訓練を行うことや、回答の3)間違いを起こした時の対応がとても大事になるので、地域への伝達方法も含め今後よく検討したいとの回答がなされました。4)BSL-4施設の研究者について、何人ぐらい集める予定なのかとの質問に対しましては、回答の4)公平性を保つため公募を前提とし、必要なトレーニングを行った上で、施設稼働までに12名から15名程度の研究者を確保したいとの回答がなされております。第34回の会議につきましては、現在議事録を作成中のために資料には記載しておりませんけれども、主な意見として、長崎市に対しまして感染した動物が逃げ出した場合の地域住民への伝達方法など、緊急時の対応策について早急な検討を求められているという状況であります。現在、防災危機管理室も含めて長崎大学と協議を重ねておりまして、様々な事象を想定し、迅速かつ的確な情報伝達方法などを検討しながら、施設完成後には避難訓練等を繰り返しながら具体的な方策を検討していきたいと考えているところでございます。  資料の3ページをご覧ください。(2)の今後のスケジュール等についてでございますが、3月17日に第35回の地域連絡協議会が開催される予定でございます。また、先日文部科学省より、国の関係閣僚会議で設置が決定された長崎大学高度安全実験施設に係る監理委員会の第9回の会議が、本日ですけれども、3月5日にウェブ会議で開催される旨の連絡があっております。現在、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして地域連絡協議会報告会自治会への説明会等、人を集めての開催が困難な状況が続いておりますけれども、長崎大学としましては、先ほどご説明しました地域連絡協議会での議論等をまとめたBSL-Reportの配布や新たに紹介パンフレットを発行することで市民の皆様の理解促進に努めているところでございます。  これに関する説明は以上でございます。  引き続きまして、2.訴訟の現況についてご説明いたします。資料は4ページでございます。訴訟の現況調査表についてご報告します。事件名令和元年(行ウ)第8号情報公開等請求事件、事件の種類は行政訴訟、訴訟の相手方は法人格なき社団BSL施設計画の差し止めを求める会、担当弁護士は吉田良尚弁護士と岡田雄一郎弁護士でございます。提訴年月日令和元年9月24日、進行状況は、令和元年11月19日に第1回の口頭弁論が開催されて以降、令和2年12月22日までに計7回の口頭弁論が開催されております。請求の趣旨でございますが、長崎市長、長崎市上下水道事業管理者、長崎市消防長がそれぞれ原告に対して行った情報公開請求部分開示決定処分を取り消す、または、それぞれ非開示とした部分を開示せよということで、訴訟の費用は被告らの負担とするとの判決を求めるものでございます。事件の概要でございますが、原告らの主張によりますと、長崎大学研究実験施設からウイルス等が漏れると直ちに住民は感染し、生命に直結する健康被害が生じる、また症状が発現しないうちに家族や友人にも感染させてしまい、他人の生命または身体に危害を生じさせてしまうおそれがあるにもかかわらず、被告らは原告らに対し、着工後においても情報を開示しないため、自身を防衛するための情報すら入手できない状況にあることから、憲法の条項に基づいても情報の開示を求め提訴するとのことでございます。口頭弁論進捗状況といたしましては、裁判所から原告に対しまして、当事者能力及び当事者適格についての主張、立証が不十分であるため補正を行うよう再三にわたり指示が出ているところですが、なかなかそういう資料が出てこないということで、次回口頭弁論までに補正がなされない場合は却下するとの方針が裁判長から示されております。  私からの説明は以上ですが、引き続きまして新型コロナウイルスワクチン接種事業室長からご説明いたします。 14 ◯若村新型コロナウイルスワクチン接種事業室長 それでは、市民健康部追加資料に基づきまして、新型コロナウイルスワクチン接種についてご説明いたしたいと思います。  恐れ入ります、右上に四角囲み追加資料市民健康部と記載されております、目次、新型コロナウイルスワクチン接種についてと記載されている資料の1ページをお開きください。1.新型コロナウイルスワクチン接種についてでございます。国からのワクチンが十分に供給されるめどはついておらず、スケジュールなど不確定な部分がございますが、本年3月3日時点における現況についてご説明したいと思います。(1)目的ですが、新型コロナウイルス感染症の発症を予防し、死亡者重症者の発生をできる限り減らし、結果として新型コロナウイルス感染症の蔓延の防止を図るものでございます。(2)接種対象者及び接種順位のア.接種対象者としては、長崎市の住民基本台帳に登録されております令和3年度中に16歳以上に達する者となっております。なお、長崎市内で、親元を離れて市内に暮らされている学生の方、長期入院、入所中の方など、長崎市内での登録はないが、やむを得ない事情があれば長崎市内でも接種は可能となっております。同様に、長崎市内に登録があり、長崎市外に居住されている方につきましても現在の居住地で接種することが可能となっております。次に、イ.接種順位については国で定められており、ワクチンの供給が順次行われる見通しであることから、死亡者重症者をできる限り逓減するという目的に照らしまして、感染した場合の重症化リスクが高い方が接種の上位に位置づけられております。  恐れ入ります、2ページをお開きください。また、医療従事者については医療提供体制の確保のため最も早い順位とされているところです。次に、(3)接種スケジュールでございますが、現時点での予定ということで記載しております。まずは国、県が調整を行うものとして、1)医療従事者先行接種分ですが、こちらは県内では長崎医療センターをはじめ、3つの医療機関が国において選定されており、長崎市は該当はございませんが、県内では2月22日から接種が開始されております。次に、県が調整主体となって新型コロナウイルス感染患者や疑いがある患者と接する業務を行う市内の医療機関従事者救急隊員保健所職員など約2万2,000人が3月中旬頃から接種開始予定となっております。次のイ.市が調整を行うものですが、まずは65歳以上の高齢者の方は4月12日頃から開始予定でありますが、国から供給されるワクチンが1,950回分と、ごく少量の見込みであるため、限定的な形でスタートし、国から十分な量のワクチンが供給され次第、本格的に実施する予定としております。また、高齢者の次の順位であります2)基礎疾患のある者、3)高齢者施設従事者、4)60歳から64歳、5)16歳以上の上記以外の方については、65歳以上の高齢者の接種と国からのワクチン供給量に一定のめどがついてから実施する予定でございます。(4)長崎市の接種者数ですが、16歳未満の方と医療従事者優先接種分を除きまして、約33万8,000人と見込んでおります。  3ページをご覧ください。(5)接種までの流れでございますが、接種を受けるためには長崎市が発行する接種券が必要となります。次に、イ.接種券の郵送ですが、先ほどもご説明しておりますが、当初供給されますワクチンがごく少量の見込みであることから、十分な量のワクチンが供給され、本格的に実施する見込みが立ち次第、65歳以上の高齢者の方から郵送する予定でございます。しかしながら、現段階においてはワクチン供給量に一定のめどが立っておりませんので、発送時期は未定でございます。なお、ワクチンの供給が十分な量でない場合、医療機関等への予約が殺到し、多数の市民の方や医療機関において混乱を来す可能性も否定できないことから、場合によっては65歳以上の高齢者の中で、例えば75歳以上の方から接種券を順次発送するといった、年齢を区切って接種券を順次発送していくといったことも検討しております。ウ.接種の予約ですが、個別接種は各医療機関、集団接種はコールセンターなど、接種場所に応じた予約方法により受付することを検討しております。次に、エ.接種については、市から郵送される接種券と健康保険証や運転免許証などの本人確認書類を持参した上で接種を受けていただきます。接種費用については全額公費負担であるため無料となっており、また1回目の接種を受けた後、3週間後に2回目の接種を受けていただくこととなっております。続きまして、(6)ワクチン接種体制ですが、既存の高齢者インフルエンザ予防接種の仕組みを活用でき、接種される方もかかりつけ医と相談ができ、長崎市の強みである豊富な医療資源を活用できることなどから、長崎市医師会と協議の上、接種方法については個別接種を基本としながら、高齢者入所施設や離島などでの実施、さらには補完的に集団接種も実施することで具体的な検討を進めているところです。  恐れ入ります、4ページをお開きください。本日ご説明しておりますワクチン接種に係る実施体制をイメージ図として添付しておりますのでご参照いただきたいと思います。次に、イ.高齢者の接種体制、(ア)個別接種でございます。こちらは、対象者医療機関に予約を取り、接種券、本人確認書類を持って接種を受けていただくこととなります。なお、離島部につきましては島内の市立診療所での実施を想定しておりますが、ワクチン供給量や天候に留意し、接種が滞らないよう柔軟に対応していきたいと考えております。次に、(イ)施設接種(高齢者施設)ですが、施設での接種については平時の予防接種、高齢者インフルエンザ予防接種等を踏まえながら嘱託医または連携医療機関の医師等が施設を訪問して接種することを想定しております。(ウ)集団接種については、コールセンターで予約を取り、接種券、本人確認書類を持って集団接種会場で接種を受けることとなっております。次に、ウ.高齢者を除く接種対象者の接種体制ですが、高齢者の体制と異なる点としては、(イ)集団接種に記載しておりますとおり、対象者利便性を踏まえまして、職場や学校での接種についても検討を進めていきたいと考えております。  5ページをご覧ください。ワクチンの種類でございます。現在、国において契約締結されているワクチンは以下の3社のワクチンで、全て2回の接種が必要となっております。現在、薬事承認済みのものは、ファイザー社のワクチンのみで、医療従事者への先行接種に使用されているワクチンもファイザー社のものでございます。なお、アストラゼネカ社は既に申請済みであり、武田/モデルナ社も近日中に申請予定とのことでございます。次に、(8)ワクチンの分配でございますが、資料には記載がありませんが、ファイザー社のワクチンは1箱で195バイアル、いわゆる195の瓶になります。これが1つの箱に入っておりまして、1瓶に5回分、ワクチンが入っております。よって、1箱に975回分が入っておりまして、その箱にワクチンが格納されており、マイナス75度の超低温状態で配送がなされます。配送された箱はマイナス75度の超低温冷凍庫であるディープフリーザーが配置されている病院等で保管いたしますが、使用する際は1つの瓶ごとに取り出してから、2度から8度の冷蔵庫に移し、その状態での保存期間は5日間となります。1つの医療機関ではこの975回分を5日の間に使用することが時間的にも難しいということから、この施設から各診療所数十か所にワクチンの小分けをして搬送することとなります。しかしながら、この小分け、搬送作業を各医療機関で行った場合、医療機関にかなりのご負担を強いることになりますので、長崎市がワクチンの小分け、搬送を資料記載のワクチン集積所で全て行い、医療機関の負担軽減、またワクチンの効率的管理を行うものでございます。なお、ウ.ワクチンの効率的使用にも記載しておりますが、ファイザー社のワクチンは1バイアル(1瓶)5回分と国が示しており、ワクチンを無駄なく効率的に使用する観点から、予約受付については基本的に5の倍数となるように調整することとしております。次に、(9)相談・周知体制ですが、2月26日に専用のコールセンターを設置いたしまして、市民の皆様の疑問やご相談などへ対応しており、また今後各種手続の受付も行うこととしております。  恐れ入ります、6ページをお開きください。こちらには、(イ)長崎市以外のコールセンターを記載しております。厚生労働省、国のコールセンターは新型コロナワクチン施策の在り方等に関する全般的な問合せへの対応、県のコールセンターについては医学的知見や専門的な相談など、市では対応困難な問合せの対応、そのほかワクチンメーカーのコールセンターが設置されているところです。イ.周知方法については、ホームページ、広報紙、新聞、ラジオ、テレビ、また対象者への個別通知など、スピード感を持ちながら様々な方法での周知を図っていきたいと考えております。最後に、(10)予算額ですが、接種券の印刷やコールセンター設置に向けた準備といった接種体制を早急に確保する必要があったことから、1月20日付で歳出予算21億3,703万3,000円、あわせてワクチンの供給開始時期など未確定な要素が多いことから事業が年度内に完了しない見込みであるため、全額繰越明許費を計上し、専決処分しているところでございます。  なお、7ページには接種券のイメージ図を、8ページには予診票を記載しておりますのでご参照いただきたいと思います。  また、9ページから11ページにかけてはワクチン接種に係る主なお問合せとその回答を記載しております。  恐れ入りますが、9ページのQの2に対する回答、Aの2をご覧ください。最後の行に、なお、高齢者以外の方についての発送時期は4月下旬頃を予定していますと記載しておりますが、先ほどもご説明いたしましたとおり、現段階で国からのワクチン供給量に一定のめどが立っておりませんので、発送時期は当初4月下旬としておりましたが、現段階では未定となっているところでございます。申し訳ございませんでした。  長くなりましたが、説明は以上でございます。 15 ◯木森俊也委員長 ただいまの説明に対し質問等はございませんか。 16 ◯池田章子委員 まず、ワクチンじゃなくて、地域連絡協議会のことでお尋ねしたいと思います。口頭ではご説明がありましたけれども、第33回、第34回の地域連絡協議会、特に34回のときには長崎市の対応に非常に疑問というか不安が出されたと思います。BSL-4の169項目の示されたリスクについて、長崎市が一体どういう対応をするのかと、特に緊急時の情報伝達、それから緊急時の避難計画。それで、33回で既にそういうふうに示されていたのに、34回でも長崎市から示されなかったんですよね。今、検討中と言われるけれど、いつぐらいまでにそういうことを検討してお伝えすることができるんですか。 17 ◯濱口地域保健課長 今のご質問の件でございますけれども、どういったリスクがあるか、169項目は示されてはいるんですが、それを今ずっと段階を追って長崎大学も検証している段階なので、その検証の状況に合わせて、今、防災危機管理室を中心に我々も一緒になって協議しているところなんですけれども、時期としては実際の建物が7月中には完成ということもありますので、そこの部分が1つのポイントにはなるかと思うんですが、実際BSL-4施設としての稼働は、恐らくそれからまた二、三年後になるだろうということなので、その辺のところの時期は検証をずっと深めながら、実際に施設等が動いていくような状況の中で検討が進んでいくものと思いますので、今、明確に何月までにそれをお示しするというのは、なかなか言うのは難しい状況かなと思います。 18 ◯池田章子委員 それでは確認ですけれども、緊急時の情報伝達と伝達の手段、それから避難計画というのは、長崎市が責任を持って行うと考えていいんですか。 19 ◯濱口地域保健課長 地域の住民の方への情報の伝達ということなんですけど、施設内で起こったことで、まず我々に大学からも情報があると思います。大学からも当然情報の伝達はあるかと思いますので、そこは我々だけということではなくて、長崎大学も含めた中で、地域の方々にどのような形で伝達していけばいいのかというところを進めていくという形になると思います。 20 ◯池田章子委員 ずばり情報伝達手段というか、それは大学は無理でしょう。一時的な情報を市に伝えるというのはもちろんですけど、地域住民の方々に情報を伝える手段は大学は持ち合わせていないじゃないですか。そこはやはり市が責任持ってやりますと。それから避難計画についても大学は無理でしょう。自治体の責任として、そこはちゃんとやりますっていうこと、そこのところちょっと確認させていただきたいんですけど。 21 ◯濱口地域保健課長 情報伝達の手段はいろんな手段が考えられると思います。例えばメールを登録していただいて、その情報を長崎市と大学がすり合わせて出したり、両方からも出すということもできると思いますし、長崎大学ができないということはないと思います。施設から周辺全部には届かないかもしれませんけれども、可能性としては放送設備とかスピーカー設備とかがあれば、すぐ近隣の方には聞こえるかもしれませんし、そこは長崎市だけというよりも長崎大学も含めた中で、どのような情報伝達のやり方があるのか、あとは周辺の住民に届くような形というのは一緒になって考えていきたいと思います。 22 ◯池田章子委員 たしか、地域連絡協議会の中で、地域連絡協議会の会長とか副会長からも長崎市が全然何も答えていないと、長崎市がまだ何も考えていない状況で、何の回答も示されないということについて、もうちょっとちゃんとしてくださいよっていうお声が上がっていたと思うんですね。情報伝達は、大きなマイクをつければいいでしょうとか、そういうのってそんな簡単に大学はできるもんじゃなくて、もちろん一緒にというのは分かるけれども、一義的にやはり住民の避難計画、情報伝達というのは、長崎市が災害時のを一応持っているわけです。だからそれをフルに活用するとかで、ここの場合は特殊な災害になると思いますから、動物の逸走とかあったときには、長崎市はそれに対応した、受け入れた自治体ですから、そこんところはちゃんと長崎市が責任持ってやるっていうことが聞かれなければ、住民の方々は安心できないですよ。 23 ◯田邊市民健康部長 先ほど申したとおり、もちろん大学と協力しながら実施します。そういう中で、市民の方への情報の伝達、避難計画については市もしっかり責任を持って対応していきたいと考えております。 24 ◯池田章子委員 分かりました。市に責任があるということであれば、市がちゃんと避難計画等々、情報伝達もやるということはお願いしたいと思います。  それと、メールでとおっしゃいますけど、1つの例として挙げられたとは思いますが、緊急時の連絡、情報伝達はメールだけで済まされるものではないと思いますので。ここの緊急事態というのは通常の災害とかとは避難の仕方とかも全く違ってくると思うんですよね。そういうのに合わせて長崎市として十分研究して、情報伝達の段階からどういうふうに情報を正しく伝えていくのかっていうのは、それこそ防災ラジオじゃないですけど、そういうものも各戸に配布して連絡するぐらいのつもりがなければいけないと私は思っているんですけど、その辺はどうですか。 25 ◯濱口地域保健課長 今、委員おっしゃったとおり、あくまでも一例としてメールの例は挙げさせていただきました。それと、防災ラジオ等についても以前から意見は出ております。それは承知しておりますので、そこの部分、プッシュ型でどう通知していって早く市民の方にお知らせするかというところが大事だと思っていますので、そういったところも含めて検討していきたいと思います。 26 ◯池田章子委員 どの地域までかというのも、通常の災害とはまたちょっと違ってきますので、そういう検討も相当綿密な計画を立てて進めていかなければいけないと思いますので、早く取りかかっていただかないと、稼働はします、でもまだ避難計画はできていません。例えば情報伝達の手段にしても予算が伴ったりとかすると思いますので、そういうところは計画的に進めていただかなければ住民の安全は守れないと思いますので、そこのところよろしくお願いいたします。  それから、ワクチン接種のことでお尋ねしたいと思うんですけれども、流れは、分からないこととかまだ準備ができていないということの中で、大体分かったんですが、まず1つ目が個別接種で市内の医療機関と書いてあるみたいなんですけれど、この前も何か現物給付が今度広がったんですけど、近隣の諫早市、時津町、長与町での個別接種というのは可能なんですか。 27 ◯若村新型コロナウイルスワクチン接種事業室長 ただいまのご質問で、長崎市の方が諫早市、大村市で受けることが可能かというご質問だと思いますけれども、基本的には住民票がある市町で受けていただくという形になっております。その中で、恐れ入ります、資料の1ページにもありますけれども、例えば基礎疾患を有する方については当然かかりつけ医の医療機関で接種していただくという形になりますけれども、その場合、長崎市に住民票のある方が市外の医療機関にかかりつけ医があるというパターンがあると思います。そういった場合については市外の医療機関等で接種が可能という形にもなっております。  以上でございます。 28 ◯池田章子委員 分かりました。あと、前に同僚委員の方も言われたんですが、この接種順位は理解できるんですけれども、エッセンシャルワーカーという方々、やはりリスクにさらされながらずっと働いておられる方々の優先接種っていうのも、医療従事者はもちろんそうなんですけど、それ以外にもいっぱいいらっしゃいますよね。そういう方々の接種っていうのはお考えになられていないんですか。 29 ◯若村新型コロナウイルスワクチン接種事業室長 ただいまご質問のエッセンシャルワーカーということで、多分、教員の方、保育士の方、幼稚園の先生が対象になろうかと思われますけれども、今回のワクチンについては、まずワクチンの数にかなり限りがあると。それで一括でワクチンが国に入ってくるかというと、限定的に入ってくる形となっております。そういった中では、一斉に全ての国民の方に打っていただくというのが非常に難しいという状況になっておりますので、その中でも感染した場合に重症化のリスクが高い方、あと不幸にも亡くなられる方、そういったリスクが高いといわれるところで、まずは65歳以上の高齢者の方からという形になっております。ただ、併せまして医療の提供体制の継続も非常に重要になってきますことから、こちらも最優先という順位になっているところです。その中でも順位づけしておりまして、高齢者の次に、一般の方でも基礎疾患を、例えば慢性の呼吸器のご病気であったり、糖尿病であったり、もし感染した場合に重症化するリスクが高い方から優先していくという流れの中で、基礎疾患を有する者、高齢者施設従事者や60歳から64歳の者と国のほうで順位づけが示されているところです。ただし、1ページになりますけれども、6番の上記以外の者というところで、こちらについては、もし仮にこの段階に行ってワクチンの量が十分に入ってこないということであった場合には、やはりその中で順位づけというのは当然必要になってこようかと思っています。少量のワクチンしか入ってこないのに、たくさんの一般の方が受けに行くというのは混乱を招きますので、そういった中で順位づけというのは当然必要になってこようかと思います。もしワクチンの量が潤沢に入ってくれば、その順位づけというのは特段必要ないかとは思うんですけれども、量が少ないといった場合にはそういったことも視野に入れながら検討してまいりたいと思っております。  以上でございます。 30 ◯池田章子委員 状況によってということで分かりますけれども、実際、学校でも保育所でもクラスターが発生していますし、エッセンシャルワーカーで感染されている方も実際いるわけですから、ワクチンがふんだんにあればいいんでしょうけど、そういう順位づけというのも、高齢者施設従事者までは私もこの順位は妥当だと思いますけど、その後については、やはりちょっと考慮が必要ではないかなと思いますので、そこのところはよろしくお願いいたします。  最後に、コールセンターをつくっていただいたのは本当によかったと思います。これをいかに知らせるかというところが大事だと思うんですが、これを使った詐欺等々もやはり心配されますので、今はまだ自分には回ってこないとほとんどの人が思っているので、まだやろうってコールセンターもそんなに逼迫していないとは思うんですけど、いよいよ順番が近づいてくると、そういういろんな不安とかなんとかも出てくると思いますので、いつ何回かけてもかからないということがないように、できるだけコールセンターの体制を充実させていただきたいと思いますし、コールセンターの周知もしっかりやっていただきたいということは求めておきたいと思います。 31 ◯浅田五郎委員 ワクチンのことで理事にお尋ねしたいんだけれども、4月下旬までには高齢者以外の方にも発送いたしますということなんだけど、お隣の時津町では既に高齢者の方にもお便りが来ているんですね。長崎市はまだだけど、どこまで進んでいるのか。高齢者以外の方が4月下旬ということは、今はもう3月ですから長崎市内高齢者にはお便りは送っておかないといけないような状況だけれども、まずそれがどこまで進んでいるかということは、頂いた資料には全く書いていないわけですね。ですから、そういった問題について、やはりメディアあたりでの協力をいただきながら。長崎市はこういう状況まで来ておりますとかね。例えば病院はどこで受けるかという、その病院もまだ決まっていないというような状況なんで、非常に遅れているんじゃないのかなと。幸い、国のほうにワクチンがどんどん入ってきて、それを送り出せるような状況じゃないから、その辺の遅れはさほど敏感に感じないけれども、そういったワクチンの問題が出てきたら、高齢者であるとか、医療関係者の次に、クラスター関係の保育所、学校の先生方、そういう人たちも来るわけだから、もう少し長崎市は長崎市なりに独自で医療機関と接触して、間違いなくそういうことをこうやるんだよぐらいのことは急ぎお酌みいただいて市民に知らせたほうがいいのではないのかなという感じがするので、ご意見があれば聞かせてください。 32 ◯島村市民健康部理事 今、浅田委員おっしゃったように、いろんなメディアでの報道では他都市の状況とかがいろいろと出てきております。長崎市につきましては、それからすると確かに遅れているんじゃないかというご懸念というか、ご不安があろうかと思います。実際のところ、ワクチンの供給の状況が本当に不透明だったものですから、もともとは高齢者の方にも3月には接種券を送るということだったんですが、そういった形でその段階でもう予定どおり送っている自治体もあるということで聞いております。その部分については、私どもの情報として遅れそうでどうも危ないんじゃないかということだったものですから、それは私どもは止めました。止めて、混乱しないように、接種券を早く送ったばかりになくしたとか、そういったことがないようにということがあったというのは事実でございます。しかしながら、浅田委員おっしゃったように、私どもの公表の仕方というか、表への出し方が少し弱い部分があったというのは事実だと思います。しっかり長崎市医師会との協議はずっと継続して進めておりますので、そういった形で医療機関とも綿密な現場の状況等を聞きながら対応していきたいということで、広報もしっかりやっていきたいと考えております。  以上でございます。 33 ◯木森俊也委員長 ほかにありませんか。  以上で市民健康部所管事項調査を終了いたします。  ここで、3月末をもちまして勇退される部長級の職員の方がいらっしゃいますので、ご紹介いたします。        〔退職者挨拶〕 34 ◯木森俊也委員長 以上で本委員会の審査は全て終了いたしました。  これをもちまして教育厚生委員会を散会いたします。           =散会 午前11時0分=  長崎市議会委員会条例第28条第1項の規定により署名する。         教育厚生委員長 木森 俊也 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...